夏フェス・音楽フェスにおすすめの靴は?フェス経験者の靴屋店員が解説します

新型コロナウィルスの影響もほぼ無くなり、2024年も例年通りいろいろな音楽フェスが開催を発表しています。

久しぶりに音楽フェスに参加するという人や、初めて参加するという人も多いのではないでしょうか。

夏フェスなら帽子やTシャツ、日焼け止めにタオルなどなど、夏以外の春や秋の音楽フェスは防寒着もいりますよね。

というわけで音楽フェスは準備をするものがたくさんありますが、その中でも意外と悩むのが靴なんです。

初めて音楽フェスに行くけどどんな靴がいいのかわからない

久しぶりの音楽フェスだからおすすめの靴を教えてほしい!

そんな方々のために、この記事では靴屋で勤務経験がありフジロックには10年以上行き続けた筆者が、夏フェス音楽フェスにおすすめの靴を紹介していきます。

音楽フェスはもちろん、アウトドアやキャンプ、春や秋の音楽フェスなどにもおすすめの靴を紹介していきますので、ぜひ靴選びの参考にしてみてくださいね。

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音楽フェスにも種類がある?

一口に音楽フェスと言っても、開催される環境は様々です。

大きく分けると、都市部から離れた自然が多い環境で開催される自然型フェスと、都市部やその近郊で開催される都市型フェスがあります。

代表的な自然型フェス

  • FUJI ROCK FESTIVAL(新潟県苗場スキー場)
  • RISING SUN ROCK FESTIVAL in EZO(北海道石狩新港湾)
  • SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER (山梨県山中湖)

代表的な都市型フェス

  • SUMMER SONIC(東京/大阪)
  • ROCK IN JAPAN FES (千葉県千葉市)
  • 京都大作戦 (京都府宇治市)

自然型フェスと都市型フェスを比べると環境がかなり違うので、靴選びはそれぞれの環境に合ったものを選ぶことが大事です。

実際に音楽フェスで履いた靴は?

筆者はフジロックに10年以上行っていましたが、最初は何も知らずにスニーカー1足で行って散々な目に合い、最終的には以下の靴を準備して行っていました。

  • トレッキングシューズ(基本はコレ)
  • 長靴(土砂降り・降雨後の足元が悪いエリアに行く時用)
  • サンダル(キャンプ・ホテル内移動用・行き帰り用)

北海道在住の筆者は会場の苗場スキー場に行くだけでも1日かかったので、苗場までの往復時には楽なサンダルを履いて移動していました。

そして、会場内では基本的にトレッキングシューズを履いて、土砂降りの場合は奥のエリアがぬかるんで田んぼのようになるので、長靴も履くことが多かったです。

基本的にはちょっとの雨や時折雨が降るぐらいなら、トレッキングシューズで十分過ごすことができます。

荷物が多くならないか?

そんなに靴を持っていくと荷物が大変なことになるのでは?と思われそうですが、確かに大荷物にはなりますが、ホテル等に宅配で送ることでかなり楽になります。宿泊先に宅配ができるか確認してみるのがおすすめです。また、会場と宿が遠い場合は雨具を持っていくのも大変ですが、折りたためる長靴など持ち運びやすいをものを選ぶと良いでしょう。

音楽フェスに絶対に履いて行かない方がいい靴はある?

自然型・都市型問わず音楽フェスに向いていない靴は、もちろん高いヒールやパンプス、ミュールなどの靴です。

そして意外と向いていないのが、ソールが硬くて薄いキャンバススニーカーです。

スニーカーと言えど、コンバースのオールスターなどのキャンバススニーカーはソールが硬く薄いため、あまりクッション性がありません。

そのため、長時間歩くと足の裏が痛くなったり、足に負担がかかり疲れやすくなってしまいます。

フェスには、ソールに厚みがあり、クッション性が優れたしっかりとしたスニーカーを選ぶといいでしょう。

では、どんな靴がフェスに向いているのか詳しく解説していきます。

カジュアル参加派におすすめの靴は?

近年のフェスは音楽が好きな人だけではなく、フェスの気分を楽しむために気軽に参加する人も増えましたよね。

また、仕事などの事情で1日だけの参加や、時間の都合で目当てのアーティストだけを見るという人も多いのではないでしょうか。

このようなカジュアル参加派の人や、靴が雨で濡れても帰るだけだから構わないという人は、防水機能などにこだわらず履きやすいスニーカーであれば十分かもしれません。

フェスでは音楽にノってジャンプをしたり、ステージ間の移動で結構な距離を歩くことになるので、クッション性があり長時間の歩行に適したスニーカーがおすすめですよ。

このような防水仕様ではない靴でフェスに参加する場合は、完全防水の靴下で対策をしておくのもおすすめです。

YOAKE PRODUCTSが約2年かけて開発した「Waterproof Socks」は、耐水圧10,000mm以上、透湿性は18,000g/m2/24hという高性能なスキーウェア並みの数値を誇る完全防水靴下です。

優れた防水性と透湿性を兼ね備えた靴下なので、防水仕様の靴や長靴を履かなくても、足をサラサラな状態に保ってくれますよ。

一般的な靴下よりもやや厚めなので、靴やサンダルはジャストサイズだときつく感じる可能性があるのと、過度な摩擦などで防水層に穴が開いてしまうと防水性が損なわれるのが注意点ですが、サンダルを履いてモッシュピットで暴れなければ大丈夫でしょう。

都市型フェスに向いている靴は?

都市部やその近郊で開催されるフェスは地面がアスファルトや管理された芝生が多いので、履きなれたスニーカーがあれば十分でしょう。

しかし、フェスのほとんどは野外なので、雨が降った時のことを考える必要があります。

そこでおすすめなのが、水陸両用のサンダルや撥水加工がされたスニーカーです。

20年もの間ファンに愛され続けているKEEN(キーン)の水陸両用サンダル「ニューポートH2」は、歩きやすさに加えて水の中での活動が想定されているので、雨の心配をせずにフェスを楽しむことができます。

「ニューポートH2」は「H2」が水の元素記号である「H2O」が由来であることからも分かる通り、水辺にも臆することなく入ることができ、都市型フェスはもちろん、川に入ることができるフジロックなどの自然型フェスでも大活躍しますよ。

つま先部分は硬い素材によって保護されているため、モッシュピットなど人が多い場所で足を踏まれても怪我をしにくくなっているので、アクティブにフェスを楽しみたいという人にもおすすめです。

子どもサイズも豊富で、「トドラーサイズ(ベビーサイズ)」、「リトルキッズサイズ(キッズサイズ)」、「ビッグキッズサイズ(ジュニアサイズ)」と年齢に合わせて探すことができ、親子で「ニューポートH2」を履いてフェスを楽しむこともできますよ。

「ニューポートH2」は1サイズ大きめがおすすめですが、KEEN公式オンラインストアでは30日間トライアルを行っているので、安心して履き心地を試すことができます。

KEEN公式サイトでは既に完売しているものもありますが、楽天やAmazonではまだ購入することができるので、併せてチェックしてみてくださいね。

もうひとつのおすすめは、撥水性能に優れたアウトドアブランドのスニーカーです。

コロンビアから新たに登場した撥水スニーカー「イーストサイドトレイナー」は、水をはじき、汚れをガードするコロンビア独自の撥水・防汚機能「オムニシールド」を搭載しており、小雨程度なら防ぐことができます。

インソールには通気性とクッション性を併せ持った「Ortholite(オーソライト)」を採用しており、長時間履いていても疲れにくいのも特徴です。

また、デザインはレトロランニングスタイルでスタイリッシュなカラーなので、オシャレを楽しみたい都市型フェスにピッタリですよ。

そしてフェス以外でも、晴・雨天候を問わず日常使いできるのもおすすめポイントです。

サイズはUNISEXで23.0cmから29.0cmまで展開しているので、カップルや夫婦でお揃いにすることもできます。

コロンビア公式サイトには店頭ではあまり扱っていないハーフサイズが揃っているので是非チェックしてみてくださいね。

自然型フェスに向いている靴は?

自然が多い環境で開催されるフェスは砂利道や草原・土の上を歩くことが多く、足元の準備を入念にする必要があります。

そのため自然型のフェスの中でも、特にフジロックは山での開催ということもあり、トレッキングシューズなどの登山靴やハイキングシューズがおすすめですが、軽量で高性能なレインスニーカーもおすすめです。

コロンビアのトレッキングシューズは防水性能が優れているので、ある程度の雨なら靴内まで侵入してくることはありません。

さらに、コロンビア独自の防水透湿機能「アウトドライ」によって、靴内の湿気を逃がしつつ雨の侵入を防ぐので、夏フェスでも足元はムレにくく快適です。

また、アウトソールには、優れたグリップ力を発揮する「ADAPTTRAX(アダプトトラックス)」を採用し、濡れた路面や泥など足場が悪い場面で高いパフォーマンスを発揮します。

コノス TRS アウトドライは、コロンビア独自の防水透湿機能「アウトドライ」を搭載したレインスニーカーです。

雨風を最外層部で完全にブロックする防水性能は、雨が多い自然型フェスにもってこいでしょう。

さらに、ミッドソールは軽量でありながら、高クッション性と耐久性を併せ持ち歩行の負荷を軽減してくれます。

コロンビア独自の新テクノロジー「オムニマックス」がソールに採用されていることで、かかとへの衝撃を減らし屈曲性を向上、軽量化も実現しています。

また、トレッキングシューズにも採用されている「アダプトトラックス」を搭載することで、雨など様々な状況下でも高いグリップ力を発揮してくれます。

コロンビアのトレッキングシューズやレインシューズは、他にも種類が豊富なので、コロンビア公式サイトをチェックしてみてくださいね。

また、キャンプが可能なフェスの場合はキャンプ場周辺での行動用にサンダルなどがあると便利です。

キャンプでの宿泊以外にも、フェスの行き帰りやホテル内での移動用にサンダルを一足用意しておくと快適ですよ。

悪天候の場合は?

野外フェスでは、時に大雨が一日中続いたり、台風の接近の影響で暴風雨になったりする場合があります。

さらに、自然が豊かな環境でのフェスでは雨が降ると足元の土がドロドロになっていることもあるので、お気に入りの靴を履いていくと一瞬で泥だらけになってテンションが下がってしまいます。

長靴

事前に雨の予報が出ている場合には、思い切って長靴で参加するのも一つの手段です。

ちなみに筆者はフジロックで3日間長靴で過ごしたことがありますが、長靴はトレッキングシューズやスニーカーと比べると歩きにくいので、長時間の歩行に適したインソールを入れることをおすすめします。

また、長靴は完全防水のため透湿機能は無いので、長時間履いているとかなり足がムレます。

替えの靴下を多めに用意したり、除菌スプレーをかけたりするなど、工夫をすると快適に過ごせますよ。

おすすめの長靴についてはコチラの記事で詳しく解説・紹介していますので、併せて参考にしてみてくださいね。

夏フェスで雨が降ったら長靴は必要?フェス経験者の靴屋店員がおすすめを紹介します

防水スニーカー

前もって悪天候が予想されている場合は、防水性に優れたゴアテックス素材などが使用されたスニーカーを用意しておくのもおすすめです。

防水透湿素材の最高峰であるゴアテックスは、優れた防水性能と透湿性能を併せ持っているので、雨を防ぎつつ靴内はムレにくく快適です。

長靴は完全防水という安心感がありますが、歩きにくくムレるので、歩きやすさと快適性を重視したいとう人には防水スニーカーがおすすめです。

雨の準備は絶対にしよう!

ここまでおすすめの靴を紹介してきましたが、もちろん足元だけではなく、レインコートなどの雨具の準備も必要です。

野外である以上、雨が降る可能性があるのが音楽フェスです。

雨対策を怠ると、濡れて寒くてフェスを楽しめなくなったり、挙句カゼをひく羽目になりかねないので、しっかりと準備をしてほしいところです。

1日参加や屋内会場があるフェスであれば、ビニール合羽でも大丈夫かもしれませんが、ムレやすく破れやすいのであまりおすすめできません。

できれば、ポンチョやレインジャケットの上だけでも用意していきましょう。

自然型フェスで雨をしのげる施設が少ない場合は、しっかりとしたアウトドアブランドのレインジャケットやポンチョがおすすめです。

ちなみに、レインジャケットは上下で着ると完璧ですが、夏フェスだと昼間はさすがに暑いので、大きめのサイズのジャケットかポンチョがおすすめですよ。

レインウェアについては、コチラの記事で詳しく紹介していますので、併せて参考にしてみてくださいね。

夏フェスに雨対策は必要?フェス経験者がおすすめのレインウェアを紹介します

まとめ

いかがだったでしょうか?

音楽フェスは準備を怠ると、それが原因で体調を崩したりでテンションが下がって楽しめなくなるので、準備をしっかりとする必要があります。

特に靴は濡れてしまうと開催中乾くことはほぼ無いので、この記事を参考にしっかりと準備をして、フェスを存分に楽しんでいただきたいです。

この記事が、あなたが音楽フェスに参加するための参考になれば幸いです。