北海道の冬の生活の現実を細か~く紹介します

北海道に移住を検討している方必見!北海道の冬の生活の現実を細か~く教えます

北海道の広大な大地や美しい冬景色、新鮮な海産物に美味しい空気・・・そんな観光で来る時に想像するような理想だけで北海道への移住を考えていませんか?

現実はそんなに甘くないです!

この記事では、北海道生まれ北海道育ちの私が北海道の冬の生活の現実を細か~く紹介していきます。

これを読んで北海道に移住したい!と思うか、それとも北海道やっぱり無理!と思うかは、あなたのガッツ次第です。

しかしご安心ください。ガッツはないけど北海道には住みたい!という方におすすめの地域も紹介します。

とにかく冬が大変

北海道の生活で最も大変なのはもちろん冬(雪)です。

北海道は地方によって雪の降る量がかなり違います。

雪が多い地域は道央や道北地方で、特に俱知安町や岩見沢市は特別豪雪地帯に指定されています。

岩見沢市は近年ドカ雪になることが多く、バスが運休したり、ゴミが回収できなかったりと市民生活に影響を及ぼしています。

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雪が多い地方はとにかく雪かきが大変

戸建て住宅の場合は家の周りの除雪をしなければなりません。

敷地内にスペースがあればそこに雪を捨てられますが、スペースがない場合は業者に排雪を依頼するなどの工夫が必要です。近隣同士でお金を出し合って業者に依頼する地域もあります。

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雪かきは重労働なので、年配の方は除雪機を使ったり、融雪溝やロードヒーティングを自宅に設備しているお宅もありますが、かなり費用がかかります。

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集合住宅の場合は、管理者が依頼した業者の除雪車が入ることが多いですが、玄関やゴミ捨て場などは自分でやらなければいけません。

また、駐車場に除雪車が入ると車を駐車場から出す必要があり、出さないでいると自分の車の周りだけ雪が取り残されてしまいます。

細か~いポイント

北海道の冬の夜は、雪に音が吸収されとても静かです。しかし、夜中や明け方に除雪車が家の前を通ったり、近所のお年寄りが早朝から除雪を始めたりすると、周りが静かな分、その大きな音で目が覚めてしまうことがあります。私の子供が赤ちゃんの頃は除雪車の音でよく目を覚ましていました。

暖房費がかかる


北海道の冬はとても寒いのでもちろん暖房費がかかります。

家の大きさや暖房に使っているエネルギーが灯油かガスか、または電気かによって暖房費は変わってきますが、暖房を本格的に使う10月から3月くらいまで、万単位で光熱費が上がります。

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北海道の企業では冬に寒冷地手当を支給するところも多く、断熱性が高く暖房費があまりかからない家に住んでたりするとプラスになったりします。

しかし冬は暖房費だけではなく、何年かに一度買い替えるスタッドレスタイヤの費用など、なにかとお金がかかるので、寒冷地手当もすぐに消えてしまうことがあります。

雪道の運転が大変


秋から冬にかけて気温が下がってくると、路面が凍結してブラックアイスバーンになり滑りやすくなります。

さらに道路に雪が積もり始めると当然滑りやすいので、慎重に運転しなければなりません。
猛吹雪の日の運転は命がけです。

そんな日はできれば運転しないで家にいるのが一番良いのですが、もしどうしても運転する必要がある場合は、立ち往生した時のために、毛布や除雪用のスコップなどを車に積んでおくと心強いです。

さらに雪が積もってくると道幅がどんどん狭くなり、車線一本分は雪に埋もれてしまいます。

国道など大きな道路は最低限車がすれ違えるようになっていますが、住宅街などでは車一台分の道幅になることがよくあります。そういう道では対向車と譲りあって通行します。

北海道の雪道運転に関してはコチラで詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください

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細か~いポイント

雪が多い地域では、信号のない交差点での左右の確認がめちゃくちゃ大変です。除雪によって道路脇にできる高い雪山のせいで見通しが悪くなり、車が来ているか確認するのに結構前まで出ないと分かりません。私は雪道でこれが一番ストレスで、できるだけ信号のある交差点を通るようにしています。

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交通機関がストップしがち


冬になると何度か訪れる爆弾低気圧による猛吹雪や大雪で、JRや高速バスはよく終日運休になります。

高速道路も通行止めになるので、国道では渋滞が発生することもしばしばあります。

冬の北海道の交通機関はあてにならないので、北海道が車社会である要因はこういうところにもあるかもしれません。

新千歳空港も除雪が追いつかなかったりすると滑走路が閉鎖されてしまいます。冬の道外への行き来はある意味賭けです。


北海道に移住したいけど、雪かきはしたくない?

わかります、道民(しかも雪の多い地方在住)の私もしたくないです。

そんな方は雪が少ない地方への移住をおすすめします。

北海道でも雪が少ない地方がある


北海道で雪が多い地方は道北・道央地方ですが、逆に雪が少ない地方も存在します。

それは、函館・室蘭・苫小牧・釧路・根室などの太平洋側の地域です。

これらの地域が雪が少ない理由は、西からやってくる雪雲が北海道の中央にある大雪山や日高山脈などで停滞するため、山の西側では雪が多くなり、山の東側では雪が少なくなるからです。

内陸に位置する帯広も比較的雪が少ない地域です。

雪かきをしたくないという方は、このあたりの地域を移住先に検討してみてはいかがでしょうか?

移住者に向けた支援を行っている自治体もあるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。