靴のちょうどいいサイズとは?靴屋店員がサイズ選びの基本とポイントを解説します
靴はちょうどいいサイズを選んで買うのが当然ですが、こんな疑問が思い浮かんだりしませんか?
靴のちょうどいいサイズってどんな感じなの?
ちょうどいいサイズの靴を選ぶにはどうしたらいい?
このような疑問の他にも、靴屋さんに行くとたくさんの靴があるので、試着をしても自分の足に合っているのか分からなかったり、靴選びで迷ったりすることがありますよね。
そこでこの記事では、靴販売店で勤務経験がある筆者が、ちょうどいい靴のサイズの選び方やポイントを詳しく解説していきます!
靴選びで迷っているという人や、自分の足のサイズに合った靴を選びたいという人の参考になる記事になっていますので、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね。
北海道の冬靴はどんな種類がある?靴屋店員がおすすめの冬靴を紹介します
サイズ選びの基本とポイント
靴のサイズ選びは、快適な歩行や足の健康に直結する重要な要素です。
靴のサイズが合っていないと、歩行時に足に負担がかかったり、足の健康に悪影響を及ぼす可能性がああるんです。
靴のサイズを選ぶ際は、単に足の長さだけでなく、幅や形状などにも注目してください。また、靴のデザインや素材によっても、適切なサイズが異なります。正しいサイズの靴を選ぶことで、快適な歩行や健康的な足を保つことができます。
ここでは、靴のサイズ選びにおける主なポイントについて詳しく説明します。
足の測定方法
靴を選ぶ前に、足の正確なサイズを測定しましょう。
測定は必ず立った状態でかかとからつま先までの長さを測り、両足を測定します。測定した長さを基に、適切な靴のサイズを選ぶようにしましょう。
メーカー別にサイズチャートを確認する
メーカーやブランドごとに異なるサイズチャートが存在します。
一般的なサイズチャートは、足の長さに対応する靴のサイズを示しています。サイズチャートを参考にして、自分の足に合ったサイズを選ぶことが重要です。
また、同じサイズ表記でも、ブランドやメーカーによってサイズが異なることがあります。購入前に各ブランドのサイズチャートを確認し、適切なサイズを選ぶようにしましょう。
長さだけではなく幅も考慮する
靴のサイズ選びにおいては、足の幅も重要な要素です。
足が幅広や甲高の場合は、幅広サイズを選ぶことが快適さのポイントです。適切な幅を選ぶことで、靴が足にしっかりフィットし、歩行時の快適さが向上します。
足の幅の事を「ワイズ」と言い、靴の幅の目安は「E」という表示で知ることができます。メーカーやブランドごとに幅のサイズ感も異なりますが、「E」の数が多いほど幅広になり、平均的に「EE(2E)」が標準、「EEE(3E)」がやや幅広、「EEEE(4E)」が幅広と覚えておいていいでしょう。
幅広の靴を探す時は「EEEE(4E)」を探すという人が多いと思いますが、それでも幅が狭いという人には、靴の種類は限られてきますが「EEEEE(5E)」「EEEEEE(6E)」の靴がおすすめです。
試し履きは必須
靴を選ぶ際には、必ず試し履き(試着)を行いましょう。
靴が足にしっかりフィットし、かかとやつま先に余裕があるかどうかを確認します。また、少し歩いてみて、違和感や不快感がないかを確認することも大切です。
片足だけ試着をするという人も多いと思いますが、実際に歩いてみると違和感を感じることはよくあるので、必ず両足試着して歩いてみましょう。余裕が分からない場合はつま先を地面につけ軽くトントンし、かかとに指1本分の余裕があるかを目安にしましょう。
足の形と靴のデザインのマッチング
同じサイズでも、足の形と靴のデザインが合わないと、快適さが損なわれることがあります。
例えば、足が幅広である場合は、幅が広めの靴や、素材が柔らかい靴を選ぶことが適切です。足の形に合わせて靴を選ぶことで、歩行時の負担を軽減できます。
足の形は人それぞれですが、大きく分けて「ギリシャ型」「エジプト型」「スクエア型」の3つがあります。
- 「ギリシャ型」-親指が1番長く、小指にかけて短くなっていく形です。比較的どんな靴でも合わせることができますが、親指に圧迫感を感じやすいので、つま先にゆとりを持った靴がおすすめです。
- 「エジプト型」-中指や人差し指が1番長く、女性はつま先が細長いパンプスなどが合います。
- 「スクエア型」-親指から小指までの長さがほぼ一緒で四角い形が特長です。幅広の靴が最も合うでしょう。
快適性とサポート性のバランスを重視しよう
靴は快適性だけでなく、適切なサポート性にも注目する必要があります。
適切なサイズの靴は、足のアーチを適切にサポートし、歩行時の負担を軽減します。試し履きをして、靴が足にしっかりフィットし、歩行時に適切なサポートをしてくれるかどうかを確認しましょう。
靴の用途に合わせる
靴の用途によっても、適切なサイズが異なります。
例えば、スニーカーやランニングシューズは足の動きに合わせた設計がされていますが、ドレスシューズやビジネスシューズはフォーマルな場面で使用されるため、足首やかかとをしっかりホールドすることが求められます。靴の用途に応じて、適切なサイズを選びましょう。
これらのポイントを踏まえて、自分の足に合った靴のサイズを選ぶことが大切です。靴が適切なサイズであれば、歩行時の快適さや姿勢のサポートが確保され、足の健康にも良い影響を与えます!
失敗例と対処法
靴のサイズ選びで失敗すると、歩行時の快適さや足の健康に悪影響を及ぼすことがあります。この章では、よくあるサイズ選びの失敗例と、それに対する対処法について詳しく説明します。
小さすぎる靴の問題と解決策
小さすぎる靴を選んでしまうと、足がきつくなり、指先やかかとに痛みや圧迫感を感じることがあります。さらに、長時間履いていると足の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。このような場合は、次のような対処法があります。
- サイズアップ: 靴のサイズを大きめのものに変えることで、足に余裕を持たせ、圧迫感を軽減させる。
- シューズストレッチャーや伸ばしクリームの利用: シューズストレッチャーで靴の幅を伸ばしたり、伸ばしクリームを利用して靴を柔らかくすることで、履き心地を改善できます。
大きすぎる靴の問題と解決策
大きすぎる靴を選んでしまうと、足が靴の中で不安定になり、足首やかかとをしっかりホールドできないことがあります。このような場合は、次のような対処法があります。
- フィット感を向上させるインソールの利用: 靴の中にインソールを入れることで、足をしっかりとホールドし、靴のフィット感を向上させる。
- ヒールパッドやタンパッドの利用: 足の不安定さを軽減するために、ヒールパッドやタンパッドを利用することで、靴のフィット感を向上させる。
サイズ選びの失敗を修正する方法
靴を購入してからサイズ選びの失敗に気付いた場合でも、いくつかの方法で修正することができます。
- 返品や交換: 一部の店舗では返品や交換サービスが提供されています。購入後、すぐに不適切なサイズの靴を返品や交換することで、適切なサイズの靴を手に入れることができます。
サイズが合わない場合で返品や交換ができる靴は、レシートがあり、屋外で履いていないものに限ります。レシートがなかったり、少しでも靴底がすり減ったり汚れている場合は基本的に返品・交換はできないので注意しましょう。
これらの失敗例と対処法を理解することで、靴のサイズ選びに関する失敗を未然に防ぎ、適切なサイズの靴を選ぶ際の不安を軽減できます!
靴の種類ごとのサイズ選びのポイント
靴の種類によって、適切なサイズ選びのポイントは異なります。ここでは、主な靴の種類ごとに適切なサイズ選びのポイントを詳しく説明します。
スニーカー・ランニングシューズ
スニーカーやランニングシューズは、足が動くために余裕が必要です。つま先に約1.5cm〜2cmの余裕を持たせることが理想的です。
さらに、足の長さだけでなく、足の幅やアーチの高さも測定し、適切な幅広や高アーチ用の靴を選びましょう。
ドレスシューズ・ビジネスシューズ
ドレスシューズやビジネスシューズは、足首やかかとをしっかりホールドすることが重要です。つま先に少し余裕を持たせる程度が適切です。
また、革製のドレスシューズは履くごとに伸びることがあります。試し履きをして、初めは少しタイトでも足に馴染む余地があるかどうかを確認しましょう。
ブーツ・パンプス
ブーツやパンプスは、足首やかかとをしっかりサポートする必要があります。つま先に少し余裕を持たせ、かかと部分が適切にホールドされるかを確認しましょう。
また、パンプスは足に負担がかかりやすいため、長時間の着用を考慮して適切なサイズを選ぶことが重要です。
パンプスはヒールによる傾斜で重心がつま先側に行きやすいので、スニーカーなどと同じサイズで選ぶと、歩いた時にかかとがパカパカしてしまいます。そのため、パンプスは少しきつく感じるくらいが歩きやすいと言えます。革製のパンプスであれば伸びることも考慮して小さめサイズがおすすめです。
これらのポイントを踏まえて、各種類の靴に適したサイズを選ぶことが大切です。靴の種類ごとに適切なサイズ選びのポイントを把握することで、快適な履き心地と健康的な歩行を実現できます!
靴のサイズ選びの注意点
靴のサイズ選びにおいては、いくつかの注意点やトラブルが発生する可能性があります。この章では、注意点とトラブルシューティングについて詳しく説明します。
ネットショップでのサイズ選びの注意点
画面上のサイズ表記に信頼性がない場合があります。
ブランドやメーカーごとにサイズが異なることがありますので、事前にサイズチャートを確認しましょう。また、レビューや口コミを参考にすることで、実際のサイズ感や履き心地を把握することができます。
靴の適切なメンテナンス
靴のメンテナンスを怠ると、靴の形状やサイズに影響を与えることがあります。
定期的なクリーニングや靴の保管方法に気を配ることで、靴の品質を維持し、履き心地を向上させることができます。
靴を長く履くためには、3足ほどをローテーションで履き、靴を休ませる期間を設けると靴が長持ちすると言われています。シーズンオフの靴を保管する際には、湿気を取り汚れを落としてから風通しが良い場所で箱に入れずに保管するのがおすすめです。
これらの注意点とトラブルシューティングを理解し、靴のサイズ選びやメンテナンスに慎重に取り組むことで、快適な履き心地と靴の耐久性を確保できます!
まとめ
いかがでしたか?
ちょうどいいサイズの靴を履くことで、快適な歩行が維持され、足の健康に繋がります。
足の健康のためにも、ぜひこの記事を参考にあなたの足にぴったりな1足を探してみてくださいね。