北海道の夏は暑い?涼しい?夏の気温と北海道民の過ごし方とは
みなさんは北海道の夏は暑いと思いますか?それとも涼しいと思いますか?
北海道の夏は涼しくて爽やかなんでしょ?
いやいや北海道といえど夏はやっぱり暑いんじゃないかな?
どっちも正解です!
昔から北海道の夏は涼しいと言われてきましたが、近年の温暖化やヒートアイランド現象の影響で、北海道でも本州と変わらず暑い日が増えているんです。
しかし、北海道の中でも、夏でも涼しい地域はもちろんありますし、暑い地域でも一日中暑いというわけではありません。
夏の北海道に観光しに行きたいけど、どんな服装がいいの?
北海道に移住したいけど、夏の暑さはどうなの?
北海道に住んでるけど、もっと涼しい地域に引っ越したい!
こんな疑問や悩みをお持ちの人もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、
- 北海道の夏が暑い地域
- 北海道の夏が涼しい地域
- 本州の夏との違い
- 道民の暑さの乗り切り方
これらを、生まれも育ちも北海道の生粋の道産子である筆者が、分かりやすく解説していきます!
北海道に移住を考えているという人や、夏の北海道へ観光に行きたいという人、または暑さに弱い道産子など、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
夏の北海道のおすすめの服装については、こちらの記事で詳しく解説していますので、併せて読んでいただくと参考になりますよ。
夏の北海道旅行はどんな服装で行けばいい?道民がおすすめの服装を紹介します
北海道の夏が暑い地域
全国の初夏の天気予報で、たまに最高気温で北海道が上位にランクインしていることがあります。
そうです、北海道の夏は実は暑いんです。
しかし、北海道全体が暑いというわけではなく、夏に本州並みに気温が高くなる地域は限定的で、主に内陸部が気温が高くなります。
旭川などの上川地方
冬の寒さで北海道内1、2を争う都市・旭川ですが、実は夏の暑さも北海道内トップレベルなんです。
旭川市は上川盆地に位置しているため、内陸性気候により夏は気温が上がります。
1989年8月7日には36.0度を記録し、旭川の観測史上最高気温となりました。
逆に冬は道内屈指の寒さを誇り、夏と冬の温度の差が50度以上もあるという寒暖の差が大きい都市です。
帯広などの十勝地方
十勝平野の中心である帯広市は、旭川同様、内陸性気候の影響で夏は気温が上昇します。
2019年5月26日には38.8度を観測し、北海道の観測史上第2位を記録しました。
しかし、湿度が低く、朝晩は20度以下まで気温が下がるため、寝苦しいということはあまりありません。
富良野(上川地方)
北海道の観光地として有名な富良野ですが、この富良野は大雪山系の山々や芦別岳に囲まれる地形となっており、内陸性気候の典型的な夏が暑い地域です。
2014年6月4日には36.3度を観測しました。
北見などのオホーツク地方
オホーツク地方の中核都市・北見市は、道東地方にも近いので夏は涼しいと思いがちですが、意外と夏は暑い地域です。
特に初夏の5月に気温が高くなることが多く、2019年5月26日には38.1度を観測しています。
北海道の夏が涼しい地域
内陸部とは反対に、北海道らしく夏が涼しい地域は太平洋側沿岸の地域が多いです。
釧路などの道東地方
道東地方に位置する釧路市や根室市は、太平洋側気候の冷涼な気候に加え、親潮の寒流の影響もあり、釧路市は夏(8月)の平均最高気温が21.5度と、北海道内でも夏の冷涼さが突出しています。
夏の時季に発生する海霧の影響で、道東地方の沿岸部は夏日が少なく、気温が30度以上の真夏日は1年に1度あるかないかです。
室蘭などの胆振(いぶり)地方
道央の海沿いの地域である胆振地方の都市・室蘭や苫小牧は、太平洋側気候の影響受けているため、夏は涼しいのが特徴です。
沿岸部であるものの、冷涼な気候などにより本格的な海水浴場はあまりありません。
本州の夏との違い
北海道の夏は本州の夏と違い、気温のわりに過ごしやすいと言われています。
その理由ってなんなんだろう?
湿度が低い
北海道の夏は湿度が低いため、どれだけ気温が高くなってもカラっとしていて過ごしやすいのが特徴です。
そのため、日陰に入ると涼しかったり、家の中でも風さえ入ればなんとかなることが多いです。
北海道に梅雨はないと言われていますが、実は地域によって「蝦夷梅雨」と呼ばれる湿度が高く雨が多い時季もありますが、本州の梅雨と比べると過ごしやすいと思われます。
函館などの道南地方では湿度が高い傾向がありますが、気温は本州ほど高くなりません。また、帯広の初夏は「蝦夷梅雨」の時季があります。
朝晩は気温が下がる
北海道では、夜も気温が下がらない「熱帯夜」というものがほぼありません。
地域によって差はありますが、昼間は30度前後の気温でも、朝晩の気温「最低気温」は20度以下の場合が多いです。
そのため、寝苦しいといこともなく、夏でも快眠できることが多いのが北海道の夏の特徴と言えるでしょう。
冷房の効いた職場に勤めて、朝出勤で夕方以降帰宅すると暑さをスルー出来てしまいます。
夜は窓を開けて寝ると寒いくらいなので、窓を閉めて寝ないと風邪をひきます。また、たまに夜も気温が下がらない日がありますが、年に数日あるかないかという程度です。
道民の暑さの乗り切り方
北海道の夏は本州と比べると過ごしやすいですが、エアコンが無い家庭も少なくなく、気温が30度前後になると、さすがに暑くて対策が必要になってきます。
扇風機を使う
北海道で最も使われている暑さ対策ツールは扇風機です。
湿度が低いこともあり、窓を開けて扇風機で部屋中に風を循環させれば、過ごしやすくなります。
最近は冷たい空気を作って送風する冷風機や冷風扇というものもあるので、暑さが苦手という人は検討してみるのも良いでしょう。
冷感グッズを使う
扇風機を使えば、ある程度は過ごしやすくなりますが、家事などで体を動かすとさすがに暑くて汗だくになることがあります。
そんな時は冷感グッズを併用すると家事が捗りますよ。
筆者は、凍らせた保冷剤を筒状のタオルに入れて首に巻くことができる冷感グッズを愛用しています。
首元を冷やすと、冷やされた血液が全身をめぐって汗が引いて涼しくなりやすいので、首元を冷やすのはおすすめの暑さ対策ですよ。
エアコンを使う
現在アラフォーの筆者が子どもの頃は、エアコンがある家はかなり少なく見たことが無いくらいでしたが、近年では北海道でもエアコンを設置する家庭が増えてきました。
温暖化やヒートアイランド現象の影響で、30度を超える気温が増えてきていることもあり、扇風機だけでは厳しいなと思うことも実際に多いです。
エアコンは費用は掛かりますが、熱中症対策には最適です。
また、寒冷地エアコンであれば、春や秋の暖房をつけるほどではない肌寒い時季にも暖房として使えるので、この先、北海道でもエアコンの使用が当たり前になるかもしれません。
北海道でエアコンは必要?暖房にも使える寒冷地仕様がおすすめです
出かける
暑い日はどこかに出かけるのが一番手っ取り早い暑さ対策です。
筆者の家に扇風機しか無かった頃は、30度以上の日はさすがに家の中が暑いので、車の冷房を効かせてドライブをしたり、冷房の効いたショッピングセンターなどに逃げていました。
日暮れ頃には気温が下がっていたり、風が出てきたりするので、その頃に家に帰るのがおすすめです。
でも出かけると何かしらお金を使っちゃうので我が家では最終手段でしたね。
夏の北海道旅行ではどんな靴がおすすめ?靴屋店員が紹介します。
まとめ
いかがだったでしょうか?
北海道の夏は、地域によって気温の差はありますが、昼間気温が本州並みに高くなる地域でも朝晩は気温が下がるので、比較的過ごしやすいと言えます。
しかし、長年北海道に住んでいる筆者も、昔より暑い日が多いと感じているので、これからはエアコンの利用などの暑さ対策が本州と変わらず必要になってくるかもしれません。
北海道の短い夏を楽しむために、この記事が少しでも役に立てば幸いです。