冬の北海道ではどんなアウターを着ればいい?おすすめの防寒コート・ジャケットを道民が紹介します
北海道の冬はとっても寒い!
そんな激寒の冬の北海道でも観光に訪れる人は後を絶ちません。
さっぽろ雪まつりに代表される各都市の冬イベント、流氷観光船、スキー・スノボなどのウィンタースポーツ・・・これらを目当てに国内外から多くの観光客が訪れます。
冬の北海道に行くうえで、まず準備するものといえばアウターですよね。
しかし、温暖な地域に住んでいる場合、北海道の冬の寒さはなかなか想像しづらいのではないでしょうか。
冬の北海道ではどんなアウターを着ればいいの?
どんな機能がついたアウターを選べばいいのか分からない・・・
こんな悩みや疑問をお持ち方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、生まれも育ちも北海道の筆者が、冬の北海道観光におすすめのアウターを紹介していきます!
観光に限らず、ビジネスや移住で冬の北海道に行くという人にとっても参考になる記事になっていますので、ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。
また、冬靴選びも重要なので、コチラの記事も併せて参考にしてみてくださいね。
北海道の冬靴はどんな種類がある?靴屋店員がおすすめの冬靴を紹介します
北海道の寒い時季や場所は?
北海道全体が寒いのは当然ですが、その寒さにも地域差があり、旭川周辺や帯広周辺などの内陸部ほど寒く、函館周辺や苫小牧などの道南や太平洋側は比較的気温が高めです。
北海道の主な都市の2022年1月の平均気温・日最低気温・最低気温はこのようになっています。
1月 | 日平均(℃) | 日最低(℃) | 最低(℃) |
札幌 | -3.2 | -6.3 | -10.4 |
旭川 | -7.4 | -12.0 | -19.8 |
函館 | -2.3 | -6.1 | -11.5 |
釧路 | -4.2 | -8.8 | -17.6 |
帯広 | -6.5 | -12.1 | -19.7 |
北見 | -8.6 | -15.7 | -24.4 |
1・2月は特に寒い時季で、特に1月から2月上旬にかけては降雪量も多く寒いです。
この時期に内陸部を訪れるという場合や、雪まつりなどのイベントで長時間屋外にいるという場合は、しっかりとしたアウターを準備する必要があります。
北海道の寒い地域については、コチラの記事で詳しく解説していますので、興味があるという方はぜひ読んでみてくださいね。
快適なアウター選びのポイント
前述したように、特に長時間屋外にいる場合は地域の寒暖差に限らずかなり冷えるので、しっかりとした機能が搭載された暖かいアウターを選ぶ必要があります。
ポイントを押さえた的確なアウターを着ることで、寒さで体調を崩すのを防ぎ、冬の北海道旅行をより楽しむことができるんです。
ここからは、道民である筆者が実際にアウター選びの際に押さえているポイントを解説していきます。
丈が長いアウターは暖かい
北海道の厳しい寒さをしのぐためには、冷気に触れる体の面積を最小限に抑えるというのがポイントです。
そこでおすすめなのが、丈が長いアウターです。
筆者は車に乗っていない頃、真冬は歩いて通勤していたんですが、膝下丈のアウターにロングブーツを合わせることで、冷気にさらされる面積をほぼ無くすという防寒対策をしていました。
どんなに暖かいアウターを着ていても、丈が短いと腰から下が冷気にさらされ、そこから体全体が冷えていってしまいます。
丈が長いアウターは、ほぼ全身を冷気から守ることができ、丈が短いアウターと比べるとその差は歴然です。
アウターは長ければ長い程暖かいですが、あまりに丈が長すぎると動きにくくなるので要注意です。おすすめは膝が隠れるくらいの長さです。
フードつきのアウターは基本中の基本
冬の北海道は雪が降るから傘は必要なのかと疑問を持っている方がいるかもしれませんが、真冬の北海道で傘は必要ありません。
何故なら、真冬の雪はサラサラしているので、アウターのフードを被れば十分だからです。
雪で髪を濡らさないためにも、フードがついているアウターを選ぶのがおすすめです。
また、アウターのフードは寒い時に被ると意外と暖かく防寒対策にもなるので、いざという時のためにもフードつきのアウターを選ぶようにしましょう。
道民は冬に本当に傘を使わないかというと、決してそうではなく、冬の初めや終わりのみぞれが降っている時などは傘を使う道民が多いです。真冬は滑って転びそうになった時のために両手を空けておきたいので、傘を持たないという理由もあります。それと吹雪の時は役に立ちません。
撥水・防水加工されていれば完璧
丈が長く、フードつきのアウターを見つけたら、最後に撥水・防水加工がされているかチェックしましょう。
先ほど説明したように、雪が降ってもフードで雪を防ぐのが北海道スタイルですが、ずっと雪が降る中で撥水または防水加工されていないアウターを着ていると、さすがにビショビショになってしまいます。
屋内施設に入った時に濡れたアウターを持って歩くと服も濡れてしまいますし、バスやJRに乗った時に座席に座るのが憚られますよね。
その点、しっかりと撥水・防水加工されたアウターなら、雪をサッと払うだけでビショビショになることがなく、屋外から屋内への移動もストレスなく行うことができます。
アウターの撥水・防水機能をさらに高めたいという人には防水スプレーがおすすめです。しかし、生地が変色する可能性もあるので、必ず目立たない場所で試してから使うようにしましょう。
おすすめはダウンコート!
ダッフルコートにムートンコート、モッズコートなど、冬のアウターにもいくつか種類がありますが、冬の北海道旅行におすすめなのがダウンコートです。
そもそもダウンコート(ダウンジャケット)とは、ダック(アヒル)やグース(ガチョウ)などの水鳥の羽毛を充填したアウターのことで、軽量かつ保温性が高いのが特徴です。
冬の北海道は当然寒いので保温性の高いダウンコートがおすすめという点に加え、屋内は暖房がかなり効いていて暑いくらいなんですが、軽量なダウンコートなら持ち運びも苦になりません。
ダウンコートを選ぶ際の目安として「フィルパワー」というものがありますが、この数値が高い程ダウンのふくらみが大きく、保温性が高いとされています。
また、「ダウン〇%・フェザー〇%」というような記載については、保温性が高いダウンと弾力性が優れたフェザーを組み合わせて価格や品質を調整しているためで、こちらもフィルパワーと同様にダウンの割合が多いほど保温性が優れています。
ここからは、冬の北海道旅行におすすめのダウンコートを紹介していきます。
+phenix
phenixといえば1952年に日本で誕生したスキーウェアブランドとしてご存じの方も多いかと思いますが、タウンユース向けの+phenixから発売されているダウンコートは、北海道の厳しい冬も快適に過ごせる機能が採用されています。
こちらの+phenix L-7 DOWN COAT / WINDSTOPPER プロダクト by GORE-TEX LABSは、ダウン80%、フェザー20%で暖かさは申し分ありません。
ゴアテックスの中でも透湿性や防風性に優れたWINDSTOPPERファブリクスを採用し、冷たい風を通さないので屋外の観光では心強いでしょう。
また、お尻が隠れるくらい丈が長いので下半身が冷えにくいのもおすすめポイントです。
SHIFFONでは、+phenixのアウターやphenixのスキーウェアも多数ラインナップされているので、北海道で観光・スキーをする予定があるという人はぜひ1度チェックしてみてくださいね。
ノースフェース
ダウンコート(ダウンジャケット)と言えば、まずノースフェースを思い浮かべるという人も多いのではないでしょうか。
UNISEXで着ることができるアンタークティカパーカは、保温効果が優れた光電子リサイクルダウンが封入されているため暖かいのはもちろん、コート表面にはゴアテックスが使用されているので防水性能がかなり高いのがポイントです。
膝丈まではないですがお尻が隠れる丈になっているので、下半身も冷えにくく動きやすいですよ。
レディースのメトロポリスパーカーは、しっかり膝丈まで長さがあり、ウェスト部分がくびれたデザインになっているのでスタイリッシュな着こなしができます。
550フィルパワーのグースダウンが入っているので保温性は抜群ですよ。
カナダグース
カナダグースは、カナダ・トロントの高級服飾メーカーです。
登山家や北極などの極寒地で活動する人々のために作られてきたカナダグースのジャケットは、北極圏の厳しい環境に耐えられるように作られており、もちろん冬の北海道旅行でも大活躍します。
北海道は北極圏ほど寒くはないのでオーバースペックかもしれませんが、道内でも特に寒い旭川近郊などの内陸部で長時間外にいるという場合にはちょうど良いのではないでしょうか。
メンズのラングフォードパーカーは、しっかりお尻が隠れる丈で625フィルパワーのダックダウンが隅々まで詰まっているので十分すぎるほど暖かいでしょう。
もちろん撥水加工もされているので、吹雪や特に冷え込んだ冬の北海道でもこの1着があれば安心です。
レディースのシェルバーンは、ウエストがシェイプされた女性らしいシルエットで厚着をしていてもスタイルが良く見えるようになっています。
また、こちらもダックダウンとダックフェザーがしっかりと充填されているので暖かさは申し分ありません。
ピレネックス
フランスのピレネックス社は1859年の創業以来、高品質なダウン製品を製造し続けています。
ピレネックスはダックやグースといった水鳥の飼育農場の近くに拠点を置いているので、ダウンが持つ本来の性能が失われないうちに素早く処理を行うため、世界でも高水準と言われるダウンを製造することができるんだそう。
メンズのポーは800フィルパワーのフレンチダックダウンでかなり暖かく、デザインもシンプルなのでどんな人でも着こなすことができます。
ファーの取り外しも可能で、撥水加工ももちろんされていますよ。
レディースのマッサナは定番人気のあった「グルノーブル(ファー付き)」の後継モデルです。
750フィルパワーのフレンチダックダウンで暖かく、お尻も確実に隠れる丈で安心ですよ。
軽い着心地ですが、フランス産の上質なフレンチダックダウンが贅沢に充填されているので保温性能は申し分ありません。また、表地は撥水加工されているので北海道でも安心して着ることができます。
その他のおすすめアウター
北海道の冬の寒さに慣れていない人には、やはりしっかりとしたダウンコートがおすすめですが、良質なダウンコートはなかなかいいお値段がしますよね。
そこでおすすめなのが、アウトドアメーカーのアウターです。
コロンビア
コロンビア(Columbia)メンズのオークハーバーIIインシュレーテッドジャケットは、環境に配慮したリサイクルポリエステル素材の中綿入り防水ジャケットです。
コロンビア独自の防水透湿機能「オムニテック」が水を弾き、雪や汚れが付きにくくなっています。
また、サップランドなどのウィンターブーツでも多く採用されているコロンビア独自の熱反射保温機能「オムニヒートインフィニティ」が搭載されており、瞬時に体の熱を反射し保温してくれます。
レディースのウィメンズリトルシーインシュレイテッドジャケット、こちらも環境に配慮したリサイクルポリエステル素材使用した防水ジャケットです。
防水透湿機能「オムニテック」は水の侵入を防ぎ、雪が降っても安心です。
さらに裏地には、「オムニヒート」の進化系「オムニヒートインフィニティ」が採用され、体の熱を瞬時に反射して温めることにより、一般的な中綿ジャケット以上の高い保温性を実現しています。
コロンビア公式サイトでは、この他にも機能性抜群なアウターがラインナップされているので、ぜひ1度覗いてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
冬の北海道は「さっぽろ雪まつり」などの楽しいイベントがたくさん開催されます。
これらの冬のイベントを楽しむためには、厳冬期の北海道で長時間屋外にいることになりますよね。
体調を崩してしまわないように、ダウンコートなどの暖かいアウアターをしっかりと用意して、北海道の冬を満喫してみてはいかがでしょうか。